Special Review〈事故物件〉の決定版/第1章を特別公開!
『実録 水漏れマンション殺人事件』(新潮社/1,296円)
第1章特別公開/スペシャル・レビュー! 表紙&四コマ漫画/まんしゅうきつこ
これは、〈本当にあった話〉です。いや、ほんとに。
【読者の声】
⚫️日本の裁判や法律のヘンテコさがリアルな登場人物の大活躍のおかげでよ~く分かります。唖然あり、絶望あり、理不尽あり、嗚咽あり、人情あり、の痛快殺人法曹バラエティ、ここに誕生! (「読書メーター」より)。
⚫️著者の直面する理不尽な状況にハラハラドキドキさせられた。(略)著者ならずとも表紙にある「ムンクの叫び」に似た漫画の心境に陥る。しかし、本当の災難は殺人犯を相手にした損害賠償裁判だった。推理小説などの比ではない、ホラーなノンフィクションだ。( 【書評・「週刊朝日」2017年4月28日号】)。
⚫️「え、こんなことが⁉︎」と、思う。その後で、「いや、都会に住んでいると自分の身にも起こることかもしれない」と、思い直す。(略)ぼくは脚本を書くことを生業としているから、つい不謹慎なことを考えてしまうのだが、敵役とも言える管理会社や不動産屋、保険会社、そして、事件を起こした側の国選弁護人たちのキャラクターもよく描かれていて(国選弁護人が顔を合わせたら若い女性だったなんてのも意外性がある)、よくできたドラマのような読み方をしてしまう。難問を抱えたヒロインを助けてくれる友人たちのキャラも繊細で力強く、事件はますます佳境に入っていく(【書評・「波」2017年2月号/鎌田敏夫さん】)。
⚫️「週刊文春」「週刊SPA!」「週刊女性自身」他でも続々書評。
【大島てるさんとの対談】
⚫️大島てるさんの「事故物件ナイト」(新宿ロストプラスワン)にゲスト出演したことがご縁で、「デイリー新潮」にてインタビューしました↓。
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『実録 水漏れマンション殺人事件』、その内容は‥‥。
⚫️第1章の▼以下をクリックすると本文を読めます(↓)。
【もくじ】
第1章「もしもし、お宅のマンションが水漏れしているもんで」
▼すべては、一本の電話から始まった▼水漏れの引き金は殺人事件▼なぜ、『めでたい苗字』は自転車 を拭き続けるのか?▼上階で何が起きたのか?▼明けて翌日、水漏れは止まらず▼私の損害保険は有効か?▼マンションは今日も雨だった▼とってもエラい警察の対応▼失火元が損害賠償しなくていい国▼〈開かずの間〉開いた!
第2章 迷走する殺人マンション
▼容疑者の妻に面会▼『グレー不動産の紳士』からの通達▼『FXの女王』参上▼見積りと腰砕け▼マ ンションの共有保険▼塵を払い、垢を拭う▼賃借人の引越しと要求▼「国選弁護人に」と家族は言い▼ マンション管理組合の無関心▼号泣する準備はできていなかった▼「白髪、増えたな」▼きれいは汚い、 汚いはきれい?▼ホンジャマカ氏の正体
第3章 救世主は保険会社と弁護士
▼損保会社に書類提出▼弁護士に依頼▼世間のからくり▼容疑者は鑑定留置中▼アメリカ行きの機中にて▼弁護士の探し方とお金の話
第4章 〈訳ありマンション〉の資産価値
▼容疑者の国選弁護人、現る▼損害鑑定人、来たる▼『建築家』登場す▼鑑定人、再び来たる▼損害保険、金九四〇万円也▼K弁護士も来たる▼大手不動産が査定した〈水漏れ部屋〉の値段▼売値が一 気に一五〇万円アップ▼風変わりな商売、〈訳あり物件〉買取業者▼訳あり専門が査定した〈水漏れ 部屋〉の値段▼売値は九三〇万円▼被害請求額を概算してみた▼売って一から出直そう▼さらば、マンション!
第5章 裁判ニッポン狂騒曲
▼容疑者の鑑定結果と審判▼師走の惨事▼加害者の事情▼提訴、原告になった私▼だんだんわからな くなってきました〜▼提出された刑事記録▼秋になっても責任論▼初めての法廷体験▼アメリカンな 夫に理解できない日本の裁判▼ほんにお前は亀のような▼悪いことをしたらあやまってくれ▼こんな 裁判、もー嫌!▼尋問の朝▼『建築家』の堂々たる証言▼法廷の涙▼弁護士の使命▼判決▼控訴、 どうする?
第6章 水漏れて地は固まるか
▼災難に逢ふ時節には災難に逢ふがよく候▼この裁判、アメリカならどうなっていたか?▼最長級の絶句
単行本『水漏れマンション殺人事件』(新潮社/Kindle 1,037円、紙 1,296円)は、こちらで発売中!